武田考玄『家族が幸せになる21世紀の家相』より抜粋

今、書店に並んでいる家相の本は、ほとんどが風水・気学などの「占い」によるものです。多くは家の内部構造や平面的凹凸、欠け張り、どの方位に何を設置したら良いか悪いか、といった平面的なものでしかありません。
また、多くの方は、"いい家相の家に住めば、幸せが転がり込んでくる"と思い込んでいるため、まことに多くの家相の本もその意図のもとに出版されております。しかし、物質が人間の幸不幸を支配・左右するという考え方に根本的な誤りがあります。
そもそも「相」とは、「内面の本質を示す外面の特徴」のことであり、その内面にある本当のありさま、つまり、「真相」を指し示すものです。手相や人相などの場合、その外観の色、形、筋、凹凸などの外面の特徴を細かく見ることによって、その人の今までの生活状況から現在、さらには将来への傾向性などの「内面の本質」を判断します。
つまり「家相」においても、その「内面の本質」を見るべきであり、現在の、占いによる家相では、家相における「本質」が忘れ去られてしまっているのです。


本来、家の本質とは、家族にとって憩いの場であり、団らんの場であり、翌日の活動のための休養をとる場でもあれば、生活の本拠地となる、言うなれば城のようなものです。ですから、家相を見る上での最重要視点は、家の外観や、内部の生活空間の構造ではなく、家本来の役割である、

 "その家で暮らす家族の生活条件に適応しているかどうか"

という視点です。家族の便利性・快適性・安全性・経済性を具体的に考え、家族の幸せを追求することが、家相の基本的な考え方なのです。
また、「21世紀」という時代の、これからの家相を考えると、「地球に優しい家相」という視点と、家族の絆をより深め「家族に優しい家相」という二つの視点が非常に重要となってきます。
少子化時代の中、"家こそが、人を作る場"という考えのもとに、よい家相によって「家族の絆」をしっかりと築きあげていくことが重要なのです。
幸せはやってくるものではなく、自らが作っていくものであり、自己変革への努力あってこそ、幸せになれるものです。ですから本書によって、その幸せを?むチャンスを得てほしいと切に願うものであります。